オリーブ畑案内

オリーブのエトセトラ歴史

1. 体にやさしい

オリーブは体にやさしく健康に役立つといわれています。一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が豊富でコレステロールが少ないため、心臓に負担をかけず動脈硬化を予防する効果が示されています。オリーブ独自の特定成分でポリフェノールの一種のオレウロペインは、生の果実の苦味の成分ですが、一方で優れた効果もあります。血糖値降下作用、抗菌作用、抗ウィルス作用、抗酸化作用、血管拡張による降圧作用などの薬理作用が確認されています。オレウロペインに加え、他にも抗がん作用やがん予防効果のある成分が多く含まれています。
また、オリーブオイルには胃酸過多を減少させ、胆汁の分泌を促進する効果もあるようです。

2. シンボルとしてのオリーブ

古代ギリシャの都市国家アテネでは、オリーブは国家反映の象徴でした。アクロポリスの丘にある世界遺産で知られるパルテノン神殿は女神アテナを祀る神殿であり、そこにオリーブが植えられていました。女神アテナはオリーブの樹の中に住むといわれ、潔癖さの象徴で「処女神」とも呼ばれました。オリーブオイルはアテナにちなんで「ヴァージン・オイル」と呼ばれているのです。そして、ユダヤ教やキリスト教、イスラム教でもオリーブ樹はなくてはならない重要な役割を果たしていました。

よく知られているように、オリーブは平和のシンボルの一つでした。これは旧約聖書の「ノアの箱舟」に由来します。大洪水の後、箱舟で漂流していたノアが放った白い鳩がオリーブの小枝をくわえて戻ってきたのを見て陸地の存在を知ったのです。

現代では国連の旗にもオリーブの枝が描かれています。また、小豆島のある香川県の県木、県花にもなっています。