オリーブ畑でアグロフォレストリーを取組んでいます

 高尾農園のオリーブづくりには、草刈や土づくり、摘みとりといった様々な農作業だけではなく、畑の土壌や周辺環境もオリーブをつくる重要なポイントです。安全で安心なオリーブづくりを行なっていくため、これらの生産工程や周辺環境の全てをしっかりと管理しています。ASIAGAP認証し、それらの食品安全や環境保全、労働安全などの持続可能性を確保するため取組んでいます。

 今回は、昨年から香川大学の学外パートナーとして『Agroforestry system(アグロフォレストリー システム)の導入による持続可能な作物及び果実生産の拡大』と題し、オリーブ畑や研究の準備などの提供を行っています。この取り組みでは、オリーブと日本ではほとんど栽培されていないパスタ用小麦であるデュラム小麦をAgroforestry systemで栽培することによって、日本国内におけるAgroforestry systemの有効性を明らかにし、普及の先駆けになることを目的に研究を始め2年目となります。

 オリーブ畑とデュラム小麦を組み合わせることで、小麦の根が伸長しオリーブ畑を耕したり藁などによる土壌の栄養バランスなどを研究し、環境保全などコミュニティを豊かにするなどメリットも多くあり、これからもオリーブ畑の中で環境・気候条件に合わせてさまざまな動植物を共存させ、相互作用によって農業ができる環境を考えていきます。

 その先駆は、オリーブオイルとデュラム小麦を使ったパスタやパンなどです。これからも、気を抜くことなく手を抜くこともなく最高品質のオリーブづくり、最高峰のオリーブオイルづくりを行なっていきます。

農夫 高尾豊弘

お知らせの一覧(最新分)